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ロシアからクマを連れてくる国立ボリショイサーカス

Bolshoi_bear2013-1miniロシアでの名称はロシア連邦サーカス公団。ロシア連邦文化省に所属する国立の機関で、初来日は1958年。日本でよく知られた海外サーカスです。公式サイトによれば、動物は6,000頭以上とのこと。怖ろしい限り。

日本に招致している企業は、ボリショイサーカス・インターナショナル株式会社(〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-6 九段オーシャンビル4F)です。

PEACE 命の搾取ではなく尊厳を

非常に熱い夏ですが、現在、ボリショイサーカスも来日、日本各地を巡業中です。今年は、クマ、馬、犬、猫のショーが行われていま…

各動物種ごとの飼育環境

横浜公演の場合(at 横浜文化体育館)

2013年のバックヤードの配置図は以下の通りです。公道との間は、ビニールシートの貼られた高さ2メートルのフェンスに過ぎません。

※「死体の一時保管所」の記述があり、短い公演期間中にも動物が死ぬことがあるとわかります。

公道から見た状況▼
bolshoicircus0803-2

トラが来日していたときも同様です▼

動物取扱業の登録申請など

●馬以外の動物には、ロシア政府発行の税関申告書別紙・動物衛生証明書が添付されていました。馬はほとんどが日本で購入されており、多くは元競走馬です。猫は3歳までの若い猫ばかり、フェレットはすべて2歳でした。

●管理の方法には「ケージは圧縮合板と鉄格子の檻を使用し、設置するときは檻どうし繋げて固定し、転倒防止の処置をとる」と書かれています。

●檻のサイズなどは各動物のページに掲載しましたが、サーカスの飼養設備は移動用を兼ねており、とても動物福祉に配慮されたものとは言えません。写真を見ても、劣悪と言ってよいものだということがわかります。

●また、横浜文化体育館のような都会の街中で、クマなどの特定動物(危険な動物)の檻をほぼ露天に近い状態で置くことが今後も許されるのか、疑問です。

情報開示請求によって得られた資料から、横浜公演を例に詳細をまとめてみました。

使用された動物(ただし、申請時点の予定数)

平成21年
犬12頭、猫15頭、馬6頭、ヒグマ9頭
ケージ等42個 職員の最低数4名
平成22年
犬11頭、猫15頭、熊6頭、トラ3頭、ライガー1頭、ライオン6頭、豹1頭、黒豹1頭
ケージ等32個 職員の最低数6名
平成23年
馬6頭、ヒグマ4頭、犬13頭、フェレット20頭、猫11頭
ケージ等54個 職員の最低数6名
平成23年
馬6頭、熊2頭、犬13頭、猫6頭、フェレット20頭
ケージ等28個 職員の最低数6名
平成24年
馬6頭、熊3頭、犬14頭、猫13頭
ケージ等36個 職員の最低数6名

サーカスに動物はいらないと声をあげよう

>動物を見世物にする興行にノー!の声を

動物を見世物にする興行にノー!の声を

動物たちは、自分でのぞんで芸をしているわけではありません。
彼らの本来の生き方とかけ離れた姿を見せることで、サーカスは、動物について間違った理解を広めています。
残念ながら日本では、マスメディアや大企業がサーカスの興行に関与しているため、正しい理解が広まりません。
草の根で、動物たちのために声をあげていきましょう。