ボリショイサーカス:ヒグマ

トレードマークのクマの哀しい姿
>> サーカスのために連れてこられたクマの数(統計)
>> 特定動物(危険な動物)の扱いについて
非常に熱い夏ですが、現在、ボリショイサーカスも来日、日本各地を巡業中です。今年は、クマ、馬、犬、猫のショーが行われていま…
とても狭い檻に入れられて、ロシアから毎年連れられてきます。日本での公演中も、彼らの住まいは、移動用の狭い檻のまま。歩き回るスペースもなく、常同行動で体を揺らしています。逃げた時の安全のためとはいえ、はめられた口輪や、大きな首輪が、とても哀れです。
一方、日本ではクマは動物愛護法上の特定動物(危険な動物)に当たり、飼育施設には、二重扉になっていることなど一定の水準が求められていますが、檻に二つ鍵がついているだけで許可が下りているのが実態です。サーカスはなぜか、特例扱いになってしまうのです。法律の運用を緩めてまで、行わなければならないイベントでしょうか?
檻は、建物の外のスペースに置かれています。
また、ロシアのヒグマは、ワシントン条約上の付属書IIの動物に当たります。統計を見ると、日本に来ているのは多くが繁殖されたクマですが、野生由来のクマも少しだけ来ていました。総数の統計は、こちら。
情報公開された写真より
●飼育舎図面
クリックして拡大
来日する若いクマたち
ヒグマも、性成熟してしばらくたつと制御がきかなくなり、サーカスには使えなくなるとロシアの文献には書かれています。ヒグマの寿命は20~30年ほどですが、オスで10歳までにはサーカス引退とのこと。
日本に来ているクマも、これまで書類で確認した際は、だいたい5歳以下です。
●2013年来日のクマたち
- ヒグマ
- Bina メス 2008生まれ(5歳) 140kg
- Dzhuli メス 2012生まれ(1歳) 50kg
- Ursik オス 2012生まれ(1歳) 50kg