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木下サーカス:ライオン(ホワイトライオンを含む)

「百獣の王」のための劣悪コンテナ飼育場

アジアゾウコンテナ 木下サーカス

2020年立川公演

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開示資料より ライオン舎の中のライオンたち

●飼育舎図面(クリックで拡大)

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ライオンたちの一覧

※古いものから順に並べています。

■2007年(平成19年)7月付けのリスト

ライオン
ズール オス 2002.5生まれ
アトラス オス 2004.8.1生まれ
ネガス オス 2004.8.1生まれ
ネロ オス 2002生まれ
  • ワシントン条約(CITES)の書類から、ライオンたちは、イギリスのヘイスロップ動物園(Heythrop Zoological Gardens)からのサーカス・移動展示目的での輸入であったことがわかります。また、CITESのデータベースによると2007年にイギリスから日本にサーカス・移動展示目的で連れてこられたライオンは4頭おり、逆にイギリスにサーカス・移動展示目的で輸出されたライオンが3頭います。(上記のライオンたちは2013年時点でも日本にいるので、3頭を戻してから、新たにこの4頭を入れた? 木下サーカスは2005年にも、イギリスにライオンを3頭、戻しているようです。2000年にイギリスから来た4頭のうちの3頭でしょうか。1頭はどうなったのでしょうか。)
  • ヘイスロップ動物園は、動物をコマーシャルや映画などに貸し出す事業を行っているイギリスのエンターテイメント企業「アメイジングアニマルズ(Amazing Animals)」の施設であり、その存在自体が批判を受けています。

■2013年(平成25年)1月付けのリスト

ライオン
Zulu オス 2002.5生まれ
Atlas オス 2004.8.1生まれ
Negus オス 2004.8.1生まれ
Leo オス 2002.4.13生まれ
Brutas オス 2008.3.19生まれ
Romeo オス 2006.7.17生まれ
Juliet メス 2006.7.17生まれ
ホワイトライオン
Sheeba メス 2008.5.2生まれ
Suliman オス 2008.5.2生まれ
Pharoh オス 2008.5.2生まれ
Clarence オス 2008.4.6生まれ
Hatari オス 2008.4.6生まれ2011年4月に池田動物園へ預けられたが、2018年9月16日、胃穿孔とそれに伴う腹膜炎のために死亡。
  • イギリスのウェストミッドランドサファリパークで生またホワイトライオン4匹が、生後6カ月で「アメイジングアニマルズ」社に売られたのち、2歳から調教され、木下サーカスの手に渡ったことがイギリスで報道されています。近親交配で産ませるホワイトライオンの繁殖が行われていることや、そうして産ませた子どもたちが日本のサーカスで見世物にされていることについて、現地では批判が出ています。
    ウェストミッドランドサファリパークの責任者は、「日本のサーカスでパフォーマンスすることになると知っていたら、4匹のホワイトライオンの子を売ることは決してしなかった」と述べました。(West Midland Safari Park lions in Japanese circus
  • 海外の一連の記事によると、調教師の派遣も、この「アメイジングアニマルズ」からとのこと。
  • ホワイトライオンが木下サーカスに来たのは2010年11月ですが、CITESトレードデータベース及び厚生労働省の輸入届出制に関する年報によると、このとき、日本にサーカス移動展示目的でのライオンの輸入は、イギリスから8匹あったことがわかります。(ホワイトライオン5匹と普通のライオン3匹の計8匹か?) また、8匹のうち1匹は、生まれがドイツになっており、イギリス経由で入ってきています。
  • ホワイトライオンのスリマン(Suliman)は、日本の報道によると「南アフリカで生まれたスリマンは子供のときイギリスに渡り、サーカスで働けるようにトレーニングを受けて育った」となっていますが、CITESの書類上、原産が南アフリカになっている個体は入ってきていないので、疑問です。(記事が間違っているのかもしれません)
  • ホワイトライオンのハタリ(Hatari)は他の動物に攻撃されたストレスで自律神経失調症にかかり、たてがみが抜け落ちるなどし、岡山の池田動物園に3年契約で預けられています。
    ➡その後、2018年9月16日に胃穿孔とそれに伴う腹膜炎のために池田動物園で死亡したことが公表されました。

■2020年(令和2年)3月付けのリスト

ライオン 
レオ Leo オス 2002.4.13生まれ
ブルータス Brutas オス 2008.3.19生まれ
ロメオ Romeo オス 2006.7.17生まれ
ジュリエット Juliet メス 2006.7.17生まれ
ホワイトライオン
シーバ Sheeba メス 2008.5.2生まれ
スリマン Suliman オス 2008.5.2生まれ
ファラオ Pharoh オス 2008.5.2生まれ
クレランス Clarence オス 2008.4.6生まれ
  • 2013年のリストから、ズール、アトラス、ネガスの名前が消えていますが、この間にイギリスへの輸出の記録はなく、アメイジングアニマルズに戻されてはいないと考えられます。

■2021年以降のライオンの減少

2020年12月14日に終了した東京・立川公演ではライオンは8頭でした。東京都にライオンが減少したという報告はされていません。

しかし、次の移動先である横浜公演(2020年12月27日~2021年3月7日)では当初8頭で自治体に書類が出されているものの、公演開始時の報道では「現在、ライオンは7頭」と書かれていました(横浜経済新聞「ライオンは9時になると、遊び場で日向ぼっこ」 2020年12月23日)

さらに、横浜では1月上旬ころの公演に出ていたのは6頭でした。横浜公演の開場は、バックヤードの飼育場所を斜め上空から見ることのできる店舗があるのですが、そこの従業員も、ひなたぼっこに出ていたのは7頭いたと思うが、いま6頭かもしれないというような話をしていました。

次の広島公演(2021年3月20日~6月7日で公演中止)では広島市の情報公開度が最悪で正確な数がわかりませんが、その次の大阪公演(2021年6月21日~9月5日)開催中の8月20日の報道では、ライオンが5頭に減っていました。

「旅の仲間は人間ばかりではない。ライオン5頭、象2頭、シマウマ3頭、ポニー2頭も立派な団員だ。動物たちのエサ代だけでもひと月100万から150万ほどかかるという。」(Yahoo!ニュース特集「5か月の営業停止もリストラせず コロナ禍と向き合う木下大サーカスの『鉄則』」より)

■2022年5月24日放送 NHK「のぞき見ドキュメント100カメ」放映時にいたライオン

名古屋公演(2022年3月27日~6月12日)開催中でしたが、やはり下記の5頭に減っています。

ライオン
ジュリエット(メス)、ロミオ(オス)
ホワイトライオン
シヴァ(メス)、クラレンス(オス)、ファラオ(オス)

※レオ、ブルータス、スリマンが木下サーカスから消えたことになります。

木下サーカスは動物の死亡を公表しません。

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動物福祉には程遠い貧しい飼育環境

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ライオン舎とライオンたち

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コンテナを利用したライオン舎

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各コンテナのサイズは、6m×2m43cm×2m45cm

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申し訳程度の遊び場

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遊び場にいるライオン

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