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サーカスで虐待された象を使った映画「100歳の華麗なる冒険」

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※本日、国際的な動物保護団体ADI(アニマル・ディフェンダーズ・インターナショナル)と共同でプレスリリースを公表しましたので、お知らせいたします。

プレスリリース
2014年11月3日

動物保護団体のADIとPEACEは、
サーカスで虐待された象を使った映画「100歳の華麗なる冒険」を非難します

アニマル・ディフェンダーズ・インターナショナル (ADI) とPEACEは、映画「100歳の華麗なる冒険」がサーカスで虐待された象を使っていることを強く非難いたします。フェリックス・ハーングレンが監督したこの映画は、11月8日に日本各地で封切られます。

映画「100歳の華麗なる冒険」 に使われた象のヴァナマナ (ワナマナと呼ばれることもある)は、かつてADIがイギリスの「大英サーカス」内部を衝撃的に暴いた際に注目されました。ヴァナマナ と仲間のソニア、デリーは調教師や厩務員によって殴打され、長期間鎖につながれていました。

ADIの恐ろしい虐待をとらえた映像によって抗議が起き、象と調教師は1シーズンでイギリスを出ました。慢性的に足の悪かったデリーは死亡し、残ったヴァナマナとソニアは、虐待調教師ラーシュ・ヘルシャーと共にヨーロッパ中を興行しています。調教師は現在、自分の名前も象の名前も変えています。

スウェーデンでは昨年、ヴァナマナとソニアがガンジーとベビーに名を変え、サーカス「Cirkus Skott」で調教師によって公演させられていました。象の由来が判明し、「Cirkus Skott」 は野生動物の使用を止めることを公表しました。

このような行為を禁止する立法上の措置が世界28カ国でとられていますが、サーカスにおける野生動物の使用は、日本ではまだ全国的に許されています。

ADI 代表、ジャン・クリーマーのコメント:「100歳の華麗なる冒険」は、コメディとして宣伝されています。しかし、映画に使われたかわいそうな象に対する酷い虐待が愉快であるはずがありません。専門家も、娯楽産業における野生動物の使用が苦痛をもたらしていることを認めています。 動物を気づかうならば、CGIではなく生きた動物を使う「100歳の華麗なる冒険」のような映画は見ないでください。

PEACE代表、東さちこのコメント:日本では、映画やテレビ番組に使われる動物たちの扱いに対する関心がとても低いと感じます。象を使ったこの映画が批判されることで、動物をショーや映画に用いることに対する意識が高まることを期待します。

映画産業自らが、エンターテイメントに用いられる動物たちにスポットライトを当てつつあります。アメリカのシーワールドは、映画「ブラックフィッシュ」が封切られたことにより、シャチを囚われの身におくことへの激しい批判にさらされています。ボリビアの違法サーカスから25頭のライオンを救ったADIによる感動的なレスキューも、社会派アクション・ドキュメンタリー「ライオン・アーク(ライオンたちの箱舟)」にまとめられました。

問い合わせ先:
(日本語)東さちこ info@animals-peace.net 070-5569-7689
(英語)Fleur Dawes +44 (0)207 630 33 44 or +44 (0)778 555 25 48 prdesk@ad-international.org

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動物たちは、自分でのぞんで芸をしているわけではありません。
彼らの本来の生き方とかけ離れた姿を見せることで、サーカスは、動物について間違った理解を広めています。
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草の根で、動物たちのために声をあげていきましょう。