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木下サーカス:日本で最も不幸な環境で飼われるゾウたち

ゾウとして最悪の飼育環境

写真は過去に2頭を1つのコンテナで飼育していたときのものです。現在は、2頭を別々の小さなコンテナに分けて飼育しています。コンテナの中では、足を鎖でつながれます。

アジアゾウコンテナ 木下サーカス

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開示資料より 飼育舎にいるゾウ

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開示資料より 飼育舎の中

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開示資料より 飼育舎と足枷でつながれるゾウ

ゾウは海外からのレンタル

アジアゾウはワシントン条約(CITES)付属書Iに掲載されている、絶滅危惧種です。商業取引は禁止されているので、サーカスが購入することはできませんが、短期展示目的での貸与であれば、最長6年を限度に日本に連れてくることができます。木下サーカスが利用しているのは、この特例です。

●2020年のリストのゾウたち

※2019年にラオスから短期貸与で日本に連れて来られた2頭。詳細はこちら

カムモウン MAE KHAM MOUN  メス 2002年10月9日生まれ
マムマイ MAE KHAM MAY  メス 2002年11月8日生まれ

●2013年のリストのゾウたち

※同じくラオスからの短期貸与。当初3年間の予定だったが、木下サーカスからの要望により日本政府が6年まで延長できるよう法令の改正を行ってしまい、さらにそれを延長できるような改正も重ねられたため、メスのワッサナーは結局、6年半も日本に拘束された。2015年にオスのブアカムが体調不良でラオスに帰されてから4年余り、単独飼育を強いられた。ワッサナーは、頭と体を激しくゆすりつづける常同行動が見られた。

Buoakham ブアカム オス 2005生まれ
2015年に体調不良でラオスに帰された。
Vardsana ワッサナー メス 2006生まれ
ブアカムの帰国後、ずっと単独飼育だったが、2019年3月ラオスに帰国

●2010年のリストのゾウたち

Dukdik メス 生年不明
Nongcat メス 生年不明

飼育舎図面

※これは古い図面です。現在は、小さなコンテナ2つに、1頭ずつ分けて飼育されています。コンテナの中では、足を鎖で繋がれます。
クリックして拡大
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強いられている芸

2019年にラオスから来たばかりのゾウたちのショーを見たときは、まだあまり芸ができない状態でした。ラオスでは、使役などに使われていたゾウで、サーカスの芸は日本に来てから仕込みます。

せっかく芸を仕込んだのに3年で帰さなければいけないのは効率が悪いため、木下サーカスは経済産業省に、3年を6年に延ばすよう改正を要望していたようです。経済産業省はそれを認めてしまいました。

最終的に6年半も日本でショーを強いられたメスのワッサナーは、以下のような芸をさせられていました。

  • 鼻で輪を回す
  • 小さな台の上に乗る
  • 台の上に立って、前足をあげる
  • 台の上に立って、後ろ足をあげる(前足だけで体を支える)
  • 前足をあげた状態で歩く
  • 前足を前に伸ばして伏せの姿勢をする
  • リボンのついた棒を鼻で持って回す
  • 背と鼻の上に女性を乗せて歩く

これらは、ゾウ本来の行動ではなく、不自然な動作ばかりです。ゾウの体に著しく負担をかける動作もあります。動物が人間の言うことをきかされているのを見るのが、そんなに楽しいでしょうか?

バックヤードでは調教師がブルフック(金属製の、鎌状のかぎ爪)を使っているところが確認されています。ゾウの体のデリケートな部分に当てて、ゾウの行動を制御します。

なぜそのようなことができるかというと、東南アジアでは、子どものゾウを木枠に縛り付けて拘束した状態でブルフックでめった打ちにし、痛みと暴力で人間の力を教え込み、服従させる方法でゾウを使役に使えるように仕立て上げるからです。(タイでは、これをパジャーンと呼び、タイ語で「(精神を)打ち砕く」の意味があります。ラオスなど、ゾウを使役に使う東南アジア各国で行われているそうです。 )

体が大きく力もあるゾウが、人間がブルフックを当てただけで言うことをきいてしまうのは、子どものころに、虐待によって痛みを教えられたからなのです。

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動物たちは、自分でのぞんで芸をしているわけではありません。
彼らの本来の生き方とかけ離れた姿を見せることで、サーカスは、動物について間違った理解を広めています。
残念ながら日本では、マスメディアや大企業がサーカスの興行に関与しているため、正しい理解が広まりません。
草の根で、動物たちのために声をあげていきましょう。