サーカスでの動物の利用禁止は世界の流れ

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2015年3月 アメリカ:リングリング・サーカス、2018年にゾウの利用を中止

2015年3月5日、激しい批判にさらされてきたアメリカの有名サーカス「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」の親会社「フェルド・エンターテインメント」が、アジアゾウを使った曲芸を2018年までにやめると公表。同サーカスでは13頭のアジアゾウを使っているが、廃止後はフロリダ州で運営する保護施設で飼育されるとのこと。ただし、ゾウ以外の動物のショーは廃止されない。

●リングリング・サーカスの子ゾウの調教(PETAブログより)
リングリング・サーカス 小ゾウの調教

2013年11月 インド:ゾウのサーカス利用禁止へ

2013年11月、インドの動物福祉のための政府機関、Animal Welfare Board of India (AWBI)が、パフォーマンスを行う象の登録を止めることを決定しました。さらに、1年以内に、すべてのサーカスの象の利用を禁止する方針も明らかにされています。この背景には、サーカスの虐待についての実態調査がありました。(映像参照)

●虐待される動物たち(PETA Indiaの調査より)

2013年10月 アメリカ:
ロスアンゼルス市がサーカスのゾウに調教棒を使うことを禁止

2013年10月、ロスアンゼルス市議会は、鉤爪のついた調教棒である「ブルフック」をサーカスのゾウに使うことを禁止しました。ブルフックは、釘抜きのような形をした道具で、日本のゾウ飼育でも使われています。とがった先で乱暴にゾウを打っている様子が動物保護団体によって暴かれ、批判を受けていました。残念ながら動物サーカス自体の禁止ではありませんが、この禁止によって、ロスアンゼルス市にゾウのサーカスが来ることはできなくなります。施行は2017年です。

●調教棒を使う様子(PETA:Ringling Beats Animalsより)

2013年6月 コロンビア:
野生動物をサーカスに使うことを禁止

2013年6月、南米・コロンビアの議会が、野生動物をサーカスに使うことを禁止しました。残念ながら家畜種は除かれましたが、移動サーカスと、常設サーカスの両方で、野生動物の使用が禁止されました。

2013年6月 イギリス:
野生動物をサーカスに使うことを禁止

イギリスも多くの自治体がサーカスでの動物の利用もしくは野生動物の利用を禁止していますが、2013年4月、国が野生動物のサーカスでの使用を禁止することを公表。2015年12月から施行されます。

●イギリスのサーカスでの虐待映像(ADI:Stop Circus Sufferingより)

2012年1月 ギリシャ:
欧州初、すべての動物をサーカスに使うことを禁止

2012年1月、ギリシャで動物保護法が強化され、すべての動物をサーカスに使うことが禁止されました。すべての動物が対象になるのは、欧州初です。娯楽施設でのショーや街頭での見世物に動物を使うことも禁止されたので、画期的な法改正となっています。

2009年6月 ボリビア:
すべての動物をサーカスに使うことを世界で初めて禁止

2009年6月、南米・ボリビアで、動物を移動サーカスに使うことを禁止する法律が成立しました。この時点で、オーストリア、コスタリカ、フィンランド、デンマークに同じような法律がありましたが、野生動物や特定の種の利用だけを禁止したものでした。野生動物と家畜の両方の利用を禁止する法律は、世界初です。そして2011年、ボリビアのサーカスで劣悪な環境に置かれていたライオン25頭が、アメリカ・コロラド州の野生動物保護区に移されました。8つのサーカスから集められたライオンたちで、痩せていて健康状態も悪かったので、移動前にリハビリが必要でした。ヒヒなどもレスキューされています。