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1992年、ずさん管理のボリショイサーカスから逃げて射殺されたライオンの悲劇

ボリショイサーカスからライオンが逃げた!

横浜市戸塚区の20代男性が、特定動物であるアミメニシキヘビを逃してから10日以上経ちます。なかなか見つからず社会に不安を引き起こしていますが、その中で、過去に動物業者が逃した、人にとって危険な動物たちの話がさまざま報道されています。

昨日は、1992年にモスクワ国立ボリショイサーカスが逃して、射殺されたライオンのことを紹介している記事がありました。

nikkansports.com

5月6日に横浜市戸塚区のアパートからアミメニシキヘビが脱走して10日が過ぎた。地元警察や消防団など約100人態勢での懸命…

記事より抜粋

1992年9月には、福島県いわき市でライオンが脱走して地元住民を震え上がらせた。同19日午前6時ごろ、いわき市総合運動公園で講演中だったサーカスの鉄製のオリからライオン1頭が逃げ出し、公園内を歩いているところを近隣住民が発見。いわき中央署に届けた。

ライオンは7歳の雄で裏山に逃げ込んだ。現場は市の中心地から外れた場所だったが、近隣には民家や学校もあった。裏山を中心に警察官と地元猟友会の会員らで捜索。同日午前11時ごろに発見して射殺した。

射殺された死骸を撮った写真が時事通信のサイトに掲載されています。

時事ドットコム

1992年9月19日、福島県いわき市で公演中の「モスクワ国立ボリショイサーカス」のライオンがおりから逃走した。その後、近…

当時の共同通信記事によると、殺されたのは7歳の雄「マスク」。

レオニード・ゴルド団長は「通報で駆けつけた時には、おりの鉄板の引き戸が開いていた」と話しており、いわき中央署は、担当者が引き戸をしっかり閉めなかったか、だれかが外から入ってきて開けた可能性もあるとみて、関係者から事情を聴いている。

サーカスで使われる運命に生まれなければ、そして、ずさんな管理がなければ、マスクは殺されることはありませんでした。

猟友会による射殺は、興行側の許可を得て行われました。

生きたまま捕獲する技術を持たない者が、なぜライオンを日本全国、連れ回すのでしょうか。そして、そのような動物ショーを行うサーカスを、どうして日本企業は誘致するのでしょうか。

なぜ日本では、サーカスの「猛獣ショー」が容認され続けているのでしょうか。

目的は見世物であり、全く必要なく、むしろ害悪なのに。

安全性の面からも、サーカスに調教芸は要りません。

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動物たちは、自分でのぞんで芸をしているわけではありません。
彼らの本来の生き方とかけ離れた姿を見せることで、サーカスは、動物について間違った理解を広めています。
残念ながら日本では、マスメディアや大企業がサーカスの興行に関与しているため、正しい理解が広まりません。
草の根で、動物たちのために声をあげていきましょう。