9月11日から日本でもディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」で公開された、新作映画、『ゴリラのアイヴァン』。
出てくる動物は全てCG(コンピューターグラフィックス)で、動物を搾取から解放せよ!と伝えるために、本物の動物を利用することはできないと、PETAも絶賛していたので、視聴しました。CGで、生きた動物を使わなくてもここまでリアルに表現できる!というのは感動以外の何物でもありませんでした。すごい時代になりました。
ストーリーと感想
主人公のアイヴァンは、ショッピングモール内の小さなサーカスに囚われたオスのゴリラです。
徐々に明かされますが、子どもの頃から人間の家で育てられ、野生の暮らしを忘れてしまっていたアイヴァン。サーカスにもすっかりなじんでいて、この部分が長いのが、少々苦痛です(苦笑)。
あるとき、サーカスに幼い子どものゾウ、ルビーがやってきて、ストーリーは動き始めます。
予告編で、TVレポーターがアイヴァンの描いた絵について、「この絵は、野生に帰りたいというメッセージです」と話すシーンがありますが、アイヴァンがクレヨンで絵を描くようになってからラストまでの展開は、とても早く感じました。
アイヴァンのためにデモする人々などの部分は意外にあっさり?という印象も否めませんが、エンターテインメントで深掘りする部分ではないのでしょう。
人間が野生動物に対して行ってきた誤った行いについて反省を促す映画ではありますが、サーカスのおじさんも、決して悪い人としては描かれていなくて、少しモヤモヤする部分も。
また、原作が実話をベースにしているので、ラストには限界があったかな…という印象は正直、否めません。ストーリーはティム・バートン版の実写の「ダンボ」のほうがおススメです。
ティム・バートン監督の実写版『ダンボ』を観てきました。 同じディズニー映画でありながら、アニメーション版の『ダンボ』は、…
『ゴリラのアイヴァン』の原作は、日本語では『世界一幸せなゴリラ、イバン』(講談社)のタイトルで出版されていて、実話がベースになっています。
アメリカで最も権威のある児童文学賞 ニューベリー賞2013を受賞、クリストファー賞、クリスタルカイト賞などの他、NYタイムズベストセラーの第一位、60週連続ランクイン、カーカスレビューのベストブック、アマゾンのレビューは1000件以上、など全米で人気沸騰、ディズニーが映画化に乗り出した話題の感動作です。