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ロシアの公営サーカス団がサルにナチスの軍服を着せ、ヤギの背中にかぎ十字模様の布

ロシアの検察当局が、ナチス・ドイツの軍服を着せたサルと、かぎ十字の模様が入った布をまとったヤギ2匹を出演させた公営サーカス団について、捜査を開始したとの報道がありました。(「サーカスにナチスの軍服着たサル出演、ロシア検察が捜査」AfP 2021年1月14日)

ロシアでは昨年、ナチスのシンボルの全面的な使用禁止が緩和され、極右思想を助長する意図がなければ使用できるとした法改正があったそうですが、サーカス団が自ら公開したこの動画は、捜査対象となりました。

ロシア正教のクリスマスの翌日に当たる1月8日に、ロシア正教会イジェフスク(Izhevsk)支部が主催し、開催された公演とのことですが、これは確かにどうかしているでしょう。

サーカス団側は第2次世界大戦中の1942年に、モスクワ近郊でソ連軍がドイツ軍を撃退したエピソードの中で使用したと説明、皮肉でやったことだと弁明しているようですが、ということは間違いなく、ロシア人から見たかつての敵をあざ笑うためにサルやヤギはこんな格好をさせられているわけです。

ナチス賛美かどうかももちろん問題ですが、どう考えても動物を踏みつけにした表現です。

動物虐待をするだけでは飽き足らず、よくこんな表現ができるな、サーカス!と思わざるを得ません。

ロシアも、はやく動物を使ったサーカスを禁止にするべきです。

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動物を見世物にする興行にノー!の声を

動物たちは、自分でのぞんで芸をしているわけではありません。
彼らの本来の生き方とかけ離れた姿を見せることで、サーカスは、動物について間違った理解を広めています。
残念ながら日本では、マスメディアや大企業がサーカスの興行に関与しているため、正しい理解が広まりません。
草の根で、動物たちのために声をあげていきましょう。