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神奈川県も木下サーカスに後援名義の使用を許可。いったいどうして福祉事業なの?

神奈川県の「わたしの提案(神奈川県への提言)」あてに、木下サーカスの興行は営利企業による営利事業なのだから自治体が後援につくことは許されない旨を要望したところ、下記のような回答がありました。(太字・マーカーはPEACEによる)

まず、後援申請についてと、チケットが寄付された枚数、目的、使途について、福祉子どもみらい局から回答します。
神奈川県では、児童福祉施設等で生活をしている子どもたちの招待を目的として、4,000枚の招待チケットの寄付を頂きました。これらのチケットは、児童福祉施設や里親家庭等で生活をしている子どもたちに配付を検討しています。
また、後援申請については、社会福祉事業として実施されることを踏まえ、総合的に判断をしました。

またチケットで買収です。

自治体は税金で運営されていますし、公平性の観点から、特定の営利事業に肩入れをしたりすることは許されません。後援名義の使用許可についても同じです。自治体が後援についていると宣伝することで、特定の営利事業に利するようなことがあっては問題です。しかし、木下サーカスは営利目的で興行を行う私企業であるのに、どうしてそれに対して後援名義の使用許可が出るのか? そのカラクリについては、これまでも取り上げてきました。

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今回、さらに問題だと思うのは、配布対象が子どもになっていることです。

なので、この回答を見てすぐ担当部署に電話をし、以下のことを求めました。

招待チケットは、子どもの分だけを渡さないこと。
つまり、引率者にも招待チケットを渡すこと。

子どもには必ず引率者がつきます。児童福祉施設であれば職員、里親家庭であれば里親らが一緒に行くことが十分に考えられます。この引率者の分のチケットが渡されていない場合、どうなりますか? 当たり前のことですが、引率者はお金を出してチケットを購入することになります

それで福祉事業ですか?

埼玉公演で実際に招待券で入場してみて思いましたが、いい席で確実に見ようと思ったら、指定席券を追加で買うことになります。また誰かと一緒にとなったら、その人は追加でチケットを買うわけです。

無料チケットを配ることは営利に繋がります。

これこそ、招待券を大量にばらまく理由ではないのかとすら疑います。

営利事業では、更なる消費を呼び込むために無料サービスを提供します。無料サンプル、無料お試し、無料招待、、、すべて、消費者に消費を促すためのものです。

神奈川県には、営利事業の儲けにならないよう、子どものチケットだけを渡すことは決してしないよう要望しました。(つまり、必ず同行する大人の分もチケットを渡すこと!)

まだ、どう配布するかなどは検討中だそうです。皆さまからも意見お願いします。

また、当たり前のことですが、動物の調教芸を見せるなどといったことは子どもの教育によくありません。古代ローマのコロッセオで、猛獣や剣闘士(捕虜や奴隷の身分でした)の殺し合いを見世物にして楽しんでいた時代のような衣装を来た調教師が、ビュンビュンと鞭を振り回したり地面にたたきつけたりしてライオンを脅かして従えるのを、子どもたちに見せるのがいいことですか。

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そして、動物たちには自由がありません。ゾウは、足を鎖につながれてコンテナの中に入れられます。子どもが自分を重ね合わせたらどう思うのでしょうか。

福祉事業として無料招待を受けるのであれば、なおのこと、自治体はその内容には気を使わなければなりません。「無料招待で見に行けるのだからどんな内容でもいいだろう」などということは、あってはならないことです。未来ある子どもたちに「動物は人間が楽しむための道具だ」などという旧態依然の古い価値観を植え付けることは誤りです。子どもたちには、もっと良質な娯楽を提供してほしいです。

神奈川県 意見提出先

県:わたしの提案(神奈川県への提言)

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ファクス 045(210)8833

手紙 

送付先 「わたしの提案」である旨を明記。
〒231-8588 横浜市中区日本大通1
神奈川県政策局政策部情報公開広聴課広聴グループ

担当部署:後援申請と、チケットが寄付された枚数、使途、目的について

神奈川県福祉子どもみらい局福祉子どもみらい部
子ども家庭課児童養護グループ

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動物を見世物にする興行にノー!の声を

動物たちは、自分でのぞんで芸をしているわけではありません。
彼らの本来の生き方とかけ離れた姿を見せることで、サーカスは、動物について間違った理解を広めています。
残念ながら日本では、マスメディアや大企業がサーカスの興行に関与しているため、正しい理解が広まりません。
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